健康美容医学Labo エイジングケアマイスター™ 稲村元美
まず最初に!そもそも「酵素」とは、私たちのカラダの中で働く「消化・吸収・運搬・合成・代謝」などあらゆる場面で働く「タンパク質」のことです。
この中で、外から補うことができるのは「消化酵素」だけ。
「酵素」そのものはとても分子が大きいタンパク質(アミノ酸がたくさんつながったもの)なので、消化して小さく分解しないと腸で吸収できません。
ただし、その後体内で合成する様々な酵素の材料になってくれます。
筋肉作りたかったら筋肉食べる、コラーゲン増やしたかったらコラーゲン食べる、に似ていますね?
だから酵素ドリンクはアミノ酸が豊富に含まれた「栄養ドリンク」とも言えます。
タンパク質の不足も現代人の課題なので、そういう意味で酵素ドリンクは効果的です。
それに前回書いたように、乱れた食生活の人は、動物性たんぱく質や脂質、加熱や加工食品、それに添加物や保存料がたっぷり入った食事ばかりで、自分で作る消化酵素がいくらあっても足りない。
お肉食べるときに大根おろしやパイナップルを一緒に食べると消化に良い、みたいな話聞いたことありませんか?薬味を一緒に食べると殺菌や解毒効果があるって言われますよね?
ベジタブルファーストは血糖値を上げないだけでなく、消化や分解酵素を補っていることにもなるんです。発酵食品を一緒に食べると腸の細胞も腸内細菌も喜びます。
でも、野菜不足や野菜嫌いだと消化不良になってしまって、腸や腸内細菌に負担がかかってしまい、便秘や下痢、ガス腹など、腸の働きが弱くなってしまう上に、腸内が汚れて、その汚れや悪臭のするガスを吸収してしまい、結果血液が汚れて肌や体調にトラブルが起きる。
では!これらを考えた時、酵素ドリンクを選ぶ際のポイントは何でしょうか?
材料の質と量、そして発酵させる菌や酵母で選ぶ!
当たり前ですが、
- 材料となる植物素材が無農薬、化学肥料不使用、空気や水のキレイな場所で採取されているなど、汚染されていない物を使っていること
- 材料の種類が多いほど様々な植物のフィトケミカル(その植物特有の栄養素や生薬成分)が含まれる
- 発酵させる菌や酵母の数が多く、発酵力が強いものを用いている
- 発酵させるときに、砂糖(黒糖でも蔗糖でも同じ)を使わず発酵させている
- 昔から良いとされている木樽で発酵させている。美味しい味噌や醤油、お酒、漬物なども木樽が基本
さらに言うなら、出来上がった発酵エキスに健康効果のエビデンスが認めらていると尚よし!
ちょっと待って!それ本当に酵素ドリンク?
逆に、残念なことに酵素ドリンクと謳っていても、フルーツや野菜を砂糖で浸透させただけのジュースに菌を加えた発酵もどきのドリンクが出回っているのも事実。
中には、生の食材ではなくフリーズドライの材料に発酵液混ぜているものがあって、もう闇です(涙
もっと良くないと思うのは、食品添加物(防腐剤・PH調整剤・着色料・安息香酸など)が入っている酵素ドリンクは「意味ないじゃん!」ってなるし、オリゴ糖ならまだしも「果糖ブドウ糖液糖」というジュースでも調味料でも避けたいものが使われている
酵素ドリンクだとしても、発酵が終わってから熟成して美味しくなるものがあるのは確かですが「長期熟成」ってなんだか良さそうで実は「発酵菌が弱いから時間がかかる」という場合もあるし、逆に大量生産するために「早期熟成」って意味不明な物も、、、
どれが?までは言えませんが、とにかく必ずラベルを見ること、それとあまり安価なものは避けた方が良いと個人的に思います。それなら、普通に生でキャベツやワカメ食べていたほうがよほど体にいい(笑)
具体的に「どれがいいのか教えて!」という声が聞こえて来たので、次回わたしの一押し、もう20年近く飲み続けている「発酵酵素飲料」をご紹介します。