健康美容医学Labo エイジングケアマイスター 稲村元美
前回のブログで紫外線は光の性質を持った電磁波の一種だとお話しました。
紫外線がお肌に与える影響は
- 光の粒子が肌の奥深くまで到達して肌細胞の遺伝子を傷つける
- 皮膚組織の中で大量の活性酸素を発生させさらに細胞を傷つける
- そして炎症をどんどん広げて負のスパイラルの渦を巻き起こす
では「光老化」を解消、予防するにはどうすればよいのでしょうか?
肌細胞の傷を修復せよ!
紫外線を繰り返し浴びることで肌細胞の遺伝子に傷が生じます。
細胞の機能にエラーが生じ、突然変異が起き、最悪の場合は遺伝子の一部が後天的に変異して、
有棘細胞がん・基底細胞がん・メラノーマなどの皮膚癌が生じます。
でも、日焼けをしたすべての人が皮膚癌になることはないですね?
なぜでしょうか?私たちの細胞にはDNAの損傷を感知して、
修復酵素を呼び寄せて、遺伝子の傷を修復する様々な機能が備わっています。
なのでダメージが軽度であれば遺伝子修復機能で修復されます。
ただし修復には、完全に修復される場合と、一部が不完全に修復される場合があります。
不完全に修復された細胞は、正しく働けなかったり、細胞分裂が遅くなり、
やがて肌全体の細胞の数が減ってしまいます。
DNA修復プロセスは、日中に浴びた紫外線で生じた変異の数を減らせるように、
体内時計の影響を受けて主に夜間に行われます。同時に、睡眠中に免疫細胞が活性化して、
死んだ細胞や突然変異した細胞を貪食(パクパク食べて)処理してくれます。
だからこそ、夜は良質な睡眠を適度な時間取る必要がありますよね!
良質な睡眠や疲労の回復は、細胞の再生能力や、抗酸化能力、免疫力も高めます。
夜寝る前のスキンケアでは「光老化防止成分」いわゆる「抗酸化・抗糖化・抗炎症」効果のある成分が
配合されているものを使いましょう。
ただし、外からのスキンケアの肌への効果は「3割」です。
身体の内側からも、皮膚の紫外線に対する抵抗力を高めて、
トラブルからいち早く修復するように務めることが大切!
抗酸化作用、抗炎症作用のある栄養素は、
ビタミンCやビタミンE、ポリフェノール類、ミネラル類や、美容効果で話題のカロテノイドなどが挙げられます。
個人的におススメなのが「アスタキサンチン」と「AC-11」AC-イレブンは、
南米ハーブとして知られるキャッツクローの樹皮より薬剤を使用せず熱水で抽出したエキスで
紫外線やストレス、食生活の乱れなどにより体内に過剰に発生する「活性酸素」の影響で損傷したDNAを修復し、
守ることで健康的な素肌への改善が期待できます。
さらに、腸と皮膚は繋がっています。
腸を健康に保つ事は、紫外線をブロックする肌のバリア機能にも良い影響を与えます。
一 番 大 切 なことは紫外線をできるかぎり避けること
地球上に降り注ぐ紫外線の量は天候、季節によって変動します。
曇りの日は快晴の日の50~60%、雨の日でも30%前後の量の紫外線が、地上に届いています。
冬は少ないと思われがちですが、紫外線量と気温は一緒ではありません。
2月でも真夏の80%はあります。3月頃から急激に強くなりはじめ、5~7月にかけてピークを迎えます。
4~5月の行楽シーズンでもすでに紫外線が強くなって いますから、
春は外で過ごす機会が増えますが一気に 強い紫外線を浴びないように注意しましょう。
1日の中では、10時頃から14時頃までが最も強いとされているので、屋外活動はこの時間帯を避けたいです。
ゴルフや山登りは日の出と共にスタートして昼には終えるのが望ましいですね!
また、日本では南へいくほど紫外線は強くなりますので、
南の方にお住まいの方は充分な対策を心がけましょう。
紫 外 線 の強さに時間をかけたものが紫外線量
従って、弱い紫外線でも長い時間浴びた場合の紫外線量は
強い紫外線を短時間浴びた場合と同じになることもありますので注意が必要です。
露出部の顔、頚部、手の甲には紫外線防止剤の塗布が通年求められます。
室内でもUVカットのカーテンをかける日傘や帽子をかぶる、日陰を利用するのはもちろんです!
レンズの色が濃いサングラスは、瞳孔が開き紫外線を取り込みやすくなるので、薄い色のものがよいでしょう。
綿やシルクなどの天然素材は紫外線を通しやすく、
ナイロンやポリエステルなどの合成繊維は紫外線を通しにくい素材です。
生地の厚さも、厚ければ厚いほど紫外線を通しにくくなります。
黒やネイビー、ダークグレーなどの服は、肌を紫外線から守りやすくなりますが、
熱の吸収率も高くなる傾向にあるので、真夏は暑さ対策も必要です。
朝 のスキンケアは保湿を念入りに
肌のバリア機能を高めるには、肌を清潔に保ち、
念入りな保湿で肌の水分量を増やすことが大切です。
生の魚と干物の魚、どっちが焼けやすいでしょうか?(笑)
保水力の高いお肌は、紫外線だけでなく外部から侵入する有害な物質からも内部を守ってくれます。
シートマスクは夜寝る前よりも、できることなら朝に使うのが私のお薦めです。
夕方までバリア機能を維持するには、水分と油分のバランスを保つことが大切なので、
水分だけでなく、必ずクリームなどの油分も与えることが重要です。
そしてUVクリームはケチケチしないで、必要な量をしっかりと隈なく塗りましょう。
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